バンコクに行く方ならほとんどの人がいくであろう観光地、王宮(ワット・プラケオ)、ワット・ポー、ワット・アルンの三大寺院。
バンコク三大寺院へ行く際の注意点というと、通常は開館時間や服装になると思いますが、今回は以前、王宮周辺で遭遇した詐欺まがいの体験を、皆さんにも気をつけてほしいという意味で紹介します。
体験①:ワット・ポーは開いていない・・・
2012年3月、初めてバンコクに行った時のこと。
午前10時ごろ、ワット・ポーに向かって歩いていると、
トゥクトゥクの運転手が何度か100Bで乗せて行くと声をかけてきました。
100Bは日本人にとって高い額ではないのですが、無視して歩きました。
すると、歩いていた外国人が同行者に英語で話しかけてきました。
英語はあまりわかりませんでしたが、書いてあるメモによると、
「ワット・ポーの開館は12時~18時で、まだ開いていないからワット・トライミット(黄金仏寺院)やワット・ベンチャマホビット(大理石寺院)などを見学してはどうか?トゥクトゥクは30Bで交渉するから・・・」
みたいな感じだと思います。
そこへ、トゥクトゥクがやって来て外国人が運転手に交渉。
さっきまで、トゥクトゥク運転手から100Bと声をかけられていた私たちは「30Bは安い」と思い、乗せてもらうことになりました。
トゥクトゥクに乗り、最初に連れて行かれた寺院は、「ワット・インタラヴィハーン」、通称「ワット・イン」というらしい。
確かにメモに「WATIN」と書いてある。
見学し終わり、駐車場に戻るとトゥクトゥクが待っていて、次に行ったのは、ワット・ベンチャマホビット(大理石寺院)。
ここは、入場料が20Bでした。
最後に連れて行かれたのは、天然石のアクセサリを作っている作業場兼お土産売場のようなところでしたが、全く興味がなかったので、何も買わずにトゥクトゥクの所に戻ったら、「チェッ」みたいな顔をされました。
きっと買い物した金額の何%かがマージンと運転手に支払われる仕組みになっていたのでしょうね。
翌年も同じように声をかけてきた外国人がいましたが、その時は無視しました。
道を聞くようなそぶりで近づいてきますので、注意しましょう。
体験②:王宮に行くためにタクシーに乗ったら・・・
次は、2018年5月に行った時のこと。
プロンポン駅近くのホテルに宿泊していた私たちはホテルを出て、大きな通りでタクシーを拾って行くことにしました。
タクシーを止め、「ワット・プラケオ」、「メーターOK?」と聞き、乗り込みしばらく走ると、ドライバーが翻訳アプリを使って「王宮周辺は渋滞しています。舟で行ったほうがいい。」としつこく言って来ました。
あまりにしつこいので、仕方がなく「OK」するとタクシーは舟着場へ。
タクシーが舟着場へ到着すると、従業員らしき男性がやって来て、受付へ案内されました。
受付には女性がいて、「三大寺院を舟で周るコースが600B」という案内をされました。
たしか1人、600Bだったと思います。
タクシーで王宮まで行けば、どんなに渋滞していてもそんなにかかるはずがないのに・・・
結局、私たちは「ノー」といい、舟着場から少し離れたところでタクシーを拾って王宮まで行きました。
舟着場までのタクシー代と舟着場付近から王宮までのタクシー代、合わせても150Bくらいだったと思います。
あと数年したら地下鉄で王宮(ワット・プラケオ)へ行けるという記事も目にしたこともありますが、今は団体旅行ならバス、個人ならタクシーやトゥクトゥクで行く方が多いと思います。
タクシーやトゥクトゥクの運転手の中には法外な値段を言ってくる人もいますし、行き先によっては乗車拒否されたり、この時のように目的地まで連れて行ってくれない場合もありますので、注意しましょう。
タクシーやトゥクトゥクには、ドライバーの身分証明書がありますので、写真を撮っておくとよいでしょう。
有名な詐欺手口は?
昔から有名な詐欺手口は、
- 「今日は王宮は休みだ」とか「今日は政府のセールの最終日だ」と言って宝石店やスーツ店へ誘い込み、質の悪い商品を高く売りつけようとする。
- 「身内が今度日本に行くので、日本のことを教えてほしい」と家に誘い、ついて行くと、トランプ賭博が始まり、大金を巻き上げられる。
- 「日本のお札を見せてほしい」と言われて見せると、いつの間にかお金を抜き盗られる。
詐欺や強盗などの被害事例が、在タイ日本国大使館の「タイでの安全のしおり」に記載されているので、見ておくと良いでしょう。
「タイでの安全のしおり」は、
⇒https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000207735.pdf
バンコク旅行でトラブルに巻き込まれた際の連絡先は・・・
万が一、タイ旅行中に詐欺などのトラブルに巻き込まれてしまったら、ツーリストポリス(観光警察)へ連絡しましょう。
ツーリストポリスの連絡先は、
局番なしで、1155(携帯からも対応可で、24時間対応)
電話をかけると、
最初にタイ語と英語でアナウンスがあり、言語を選択するよう説明があります。
- 英語の場合は2番
- 日本語の場合は4番
他にも中国語、韓国語、ロシア語などに対応しているそう。
ツ―リストポリスは日本語対応してくれるので、万が一の時、安心です。
また、
タイだけでなく海外旅行に行かれる際は、外務省海外安全ホームページで行先の危険情報を確認した方が良いでしょう。
外務省海外安全ホームページは、
⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/